痛みの感受性が増加する現象(中枢性感作と末梢性感作)

「痛みを少しでも楽にしたい」という理由で病院や接骨院、整体院に通われる方は多いと思います。
どういった仕組みで「痛み」は強くなるのでしょうか。痛みについて知ることは今、痛みに悩む方にとって
有益なことではないかと思います。

今回は痛みの感受性が増える現象を2つ紹介したいと思います。末梢性感作と中枢性感作です。

例えば道で転んでしまい、膝を擦りむいたとします。

道路との間で発生した機械的な刺激は皮膚に埋め込まれている自由神経終末というセンサーを
活性化させます。

このセンサーが活性化すると、自由神経終末から活動電位という電気信号が発生します。
この電気信号は脊髄に向かって伝導します。

膝で発生した機械的な刺激は電気信号に変わって脳や脊髄といった中枢神経に入力されます。
一方で、損傷を受けた膝の組織の細胞や末梢神経の端から放出される複数の化学物質、
免疫細胞から分泌される様々なサイトカインと呼ばれるたんぱくによって、自由神経終末の
センサーがさらに活性化します。

結果的に膝を擦りむく前よりも様々な刺激に過剰に反応するようになります。
これが末梢性感作です。

膝を擦りむいた時、傷口が何かに触れるだけでも痛む。消毒液をかけるだけでもヒリヒリする…。
あの状況は末梢性感作が起こっています。

次は中枢性感作について解説します。
末梢神経から入力される、侵害的な刺激が増えると、
その電気信号は脊髄や脳といった中枢神経を刺激します。

中枢神経、特に脊髄の後角という場所のシナプスで
過剰な興奮が起こりやすくなります。
これを中枢性感作と呼びます。

ケガの痛みをこらえながら行う繰り返しの練習や労働。
痛みを伴う指圧やきついストレッチなど、
痛みを伴う刺激は末梢性感作・中枢性感作を起こす可能性を考えることができます。
多くの方を悩ます慢性痛にはこの「感作」が大きく関わっています。

慢性痛を悪化させないため、予防するためにも自分の身体に入力する強い刺激
については日頃から気をつけたいですね。

施術を行う際には末梢性感作、中枢性感作につながるような強い刺激、痛い刺激が施術を受ける方の身体に
入力されないように注意するべきだと私自身は考えています。

あんのん徒手療法室で行うDNMのアプローチは最新の疼痛科学、神経科学基づく徒手療法です。
痛みを伴わないやさしいアプローチは妊婦さんや高齢者の腰痛をはじめ、膝や首の痛み、
手や足の痺れ、肩こりなど慢性的な症状に悩む方におすすめできます。

京都で痛みや痺れにお悩みの方がおられましたら是非一度、あんのん徒手療法室にご相談下さい。

動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=260mWr0Cp5E
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