「訓練は自分の身体を知覚する能力をとりもどすための試みであるべきだと考えられる。疼痛が慢性化している場合、リハビリテーションでまずおこなうべきは、疼痛を含んでしまっているイメージを改善し、疼痛のない身体という健全なイメージを取りもどす試みだ。」引用:疼痛の認知神経リハビリテーション/カルロ・ペルフェッティ/協同医書出版
これは「疼痛が身体受容表面の機能の変質と、複数の体性感覚モダリティ間の整合性が失われたことで生じる」という仮説に基づく、訓練の説明ですが、
例えば痛みを伴う活動、痛みを伴う日常生活動作が「疼痛のない身体という健全なイメージ」を脳にイメージさせることに繋がるだろうかと考えると、そうではないと思います。
腰部に痛みがある時に脳がイメージしている「腰部」は「痛みがある腰部」だということなので、このイメージを修正することを考えると腰部の痛みをこらえて活動する事などは「痛みがある腰部」の存在をより強く感じさせてしまう結果になるんじゃないかと思います。