急性痛と慢性痛の比較

急性痛と慢性痛の違いについて簡単に確認してみたいと思います。

例えば急性痛は身近なところでは切り傷や火傷、骨折や捻挫のような事故やケガの場合に経験します。
原因が明確である所が特徴です。急性痛は「体に損傷がおきている」事を知らせてくれています。
火災が起きた時、炎や煙を感知してベルを鳴らしてくれる火災報知機のような役割をしています。

慢性痛は組織の治癒に必要な時期を超えても傷みが持続しています。
また急性痛の後に引き続き起こる場合がありますが、組織には異常がなく、原因がはっきりとしません。
例えるなら炎や煙がないのにも関わらずベルが鳴ってしまう火災報知器の誤作動に似ています。
つまり同じ痛みでも慢性痛は組織損傷とは分離して考える必要があります。

骨折や捻挫、肉離れなど急性痛を伴うケガの場合、損傷した組織が修復するように、
固定をしたり安静にしたりします。通常、組織が修復するに従って痛みも改善します。

一方、慢性痛は怪我が治っていても起こります。また、複数の要因が混ざり合って起こっていると考えられていますので、
原因を一つに特定することは困難で、特に難治性の慢性痛は生物的、心理的、社会的な側面を考慮した
アプローチが必要と考えられています。

以上のように急性痛と慢性痛では体の中で起こる問題が大きく異なります。
よって、その対応も異なって来ることが理解できます。

個人的な印象ですが慢性的な腰痛や肩こりに「急性痛」のような原因を押し付けている場面に度々遭遇します。
「骨が曲がっているから、痛む」、「骨がズレているから、痛む」、「関節が歪んでいるから、痛む」
姿勢が歪んだり、日常生活の癖で組織にストレスが加わり、歪むことで痛むのだとする意見を多く見かけますが、
果たして全てその通りでしょうか…。痛みを出力しているのが脳だということを加味すると、
骨盤や背骨の歪みばかりに痛みの原因を求めるよりも、他に可能性を考える必要がありそうですよね。

動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=wk64t1dvVkQ
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