扁桃体

扁桃体の扁桃(へんとう)といいますのは「アーモンド」の意味です。
脳の奥深くにアーモンドの形をした扁桃体という部分があります。

扁桃体は五感から得られた情報から自分にとって有益か有害か、不快か快かの判断をしています。生物が進化する過程で大昔から残っている機能です。

扁桃体は「情動の中枢」と呼ばれています。情動とは感覚情報から判断した結果、発生する生理的な反応や行動反応や体験の事を言います。

例えば、山を歩いているとヘビに遭遇したとします。その時、視覚や他の感覚で感じ取るやいなや、とっさに逃げる反応が働くのもこの扁桃体のおかげです。危険を察知するとそれに応じた反応を促します。また、扁桃体の隣に海馬という部位があります。ここは記憶を作る作業をしています。扁桃体の情報もこの海馬に送られて記憶に残されます。

脅威だと認識している対象が目の前にあると「逃げなきゃ!」って思いますが、扁桃体はこういった恐怖記憶の形成にも関与しています。

その時の情景を思い出すだけで身体がすくんで硬くなり、ドキドキしたり、嫌な気分になったりするのは以前に扁桃体が「不快」を表し、その情報を海馬が記憶として残す作業をしたからです。

五感からの情報が扁桃体に送られることによって、生理的な反応(自律神経や内分泌系、姿勢、表情、骨格筋)も変化するし、情動的な反応(喜怒哀楽に伴う身体の反応)も変化します。さて「怖い整体の先生」や「痛くて不快な施術」ってどう思いますか?

怖い整体の先生にしてもらう痛い施術は偏桃体にどういった影響を与えるだろうか…。を考えますと、穏やかでやさしいアプローチの方が扁桃体に「不快」に対しての反応をさせる心配が無さそうですよね。

あんのん徒手療法室では痛みを伴わない徒手療法で、痛みを改善するお手伝いを行っています。また、リスクの少ない、やさしい徒手療法にある多くのメリットについて知っていただけたら良いなと思っています。京都で慢性痛にお悩みの方がおられましたら是非一度、あんのん徒手療法室にご相談下さい。

★あとがき★
最近、夜、寝る前に翌日使う出汁を仕込みます。
昆布、カツオをお茶パックに入れて1リットルのお湯につけています。そうすると次の日、その出汁でお味噌汁やお鍋、おうどんが美味しく作れるんですよ!
「ああ、また明日ええ出汁出てるんやろなぁ。」って朝が楽しみになってます。そして「今日のお出汁どう?」って聞いちゃう。「美味しかったの?うま味出てた?」って聞いてしまうんですよ。うるさいって思われてるやろうけど聞いちゃう(笑)

簡単にできますので、皆様も減塩対策や、うま味成分に含まれるアミノ酸の補給にいかがでしょうか。

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