痛みを調節している脳のシステム

下行性調節は脳の様々な神経核から出る物質が関連して痛みが抑制されたり、その逆に痛みを抑制する働きを抑制したりするシステムです。

どんな時に起こるかと言うと、手で身体に触れるだけでも起こりますし、触れていなくても聞くだけでも見るだけでも、想像するだけでも起こります。
なのでどんな徒手療法(手で行う施術)も、この下行性調節の影響を受けていると言えます。

つまり、どんな施術も神経系からの影響があってこそ「痛みが楽になった!」というような感覚の変化を起こします。

徒手療法(整体)には色々な流派がありますよね。
カイロプラクティック、オステオパシー、操体法、○○流整体、トリガーポイント、経筋療法、筋膜リリース、経絡療法、リンパケア、A○A…

例えば、
カイロプラクティックは「骨の位置異常」が原因、
トリガーポイントは「筋肉組織内部の硬結」が原因、
経絡療法は「経絡の虚実の不均衡」が原因…。

「なぜ、効果が出るのか」の理由が各々違うのが
特徴ですね。

でも、「痛みが楽になった」「コリが少なくなった」
など、身体の感覚が変わったということは「神経系の状況が変化した」ということだと思うのです。

「じゃあ、神経系の状況を変える事に集中したらいいんじゃない…?」って聞こえてきそうですね。

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